「第20回雪舟サミット」自治体リレートーク
山口市 田中 副市長

山口副市長の田中でございます。よろしくお願いします。
雪舟ゆかりの自治体がここ井原市に集いまして、第20回の雪舟サミットを開催されますことを心からお祝いを申し上げます。本日サミットの開催に向けてご準備をいただきました井原市の大舌市長様をはじめ、関係者の皆様に大変感謝をいたしております。
それでは私からは山口市と雪舟の関わりや、本市の歴史文化を生かした取り組みについて私も着座でご紹介をさせていただきます。
山口市でございますが、山口県のほぼ中央に位置をします人口約19万人の県庁所在地でございます。北は島根県、南は瀬戸内海に面しておりまして、1000㎡を超える広大な地域を有しております。

本市と雪舟の関わりについてでございますが、まずは雪舟に関する嬉しいニュースをお届けいたします。本年6月、先ほどもありましたが、2つの雪舟の肖像画がございます「絹本著色雪舟等楊像」これが、国の重要文化財に指定をされました。
一つは、山口の常栄寺が所有しております雲谷派の2代目等益によって描かれたものでございまして、もう一つは今年山口県に寄贈されました雲谷派の3代目等与によって描かれたものでございます。
現在山口県立美術館で「新指定・重要文化財紹介 雪舟と雲谷派」が開催をされておりますが、11月の6日から12日までの間は、この2つの雪舟像が展示をされる予定でございますので、この機会にぜひ足を運んでいただきたいというふうに思っております。

そして山口市と雪舟との関わりでございますが、室町時代に山口を本拠としておりました守護大名大内氏の存在を抜きには語れないということでございます。本市では令和2年度から、大内や大内文化の面白さや魅力をより掘り下げて読みやすく紹介することを目的に、イラストや写真を多く採用いたしました「西国一の御屋形様 大内氏がわかる本」を製作しておりまして、本年7月には、シリーズの最終巻となる第3巻文化交流編を刊行しました。

本編は、中国の明王朝や朝鮮王朝、琉球王国などとの文化交流や、大内文化に関わった雪舟などの文化人を紹介する1冊となっております。
また、市内には本市唯一の国宝でありまして、大内文化の最高傑作と言われております国宝瑠璃光寺五重塔がございます。この塔は大内義弘公を弔うために、1442年に弟の大内盛見によって建てられたものでございまして、日本三名塔の一つに数えられており、多くの方々にお越しをいただいております。

瑠璃光寺五重塔の現在、約70年ぶりとなります檜皮葺の屋根の全面改修工事が行われておりまして、右側のようにですね、今隠されております。令和7年の4月まで、その美しい姿が見えない状況となっておりますが、本市では、この機会を活用し、今ここでしか体験できない事業を展開することで、観光誘客の促進を図る取り組みを進めております。
事業の一例を申し上げますと、先ほどの写真にもありました特別なデザインで囲ったシートや、左側の写真の、全長が27mあります時代絵巻、また右側の写真の、大内菱の花のモニュメントなどの設置を行っております。

続きまして今回のリレートークのテーマであります。
「来て見て感じる雪舟の魅力」についてでございます。
山口市内には、雪舟が作庭をしたという伝承を持つ文化財庭園が数多く残っております。写真は、魅力ある庭園や公園を繋ぎ、交流の創出を図る「ガーデンツーリズム」の登録を受けました「雪舟回廊」の構成庭園であります「常栄寺庭園」と「常徳寺庭園」でございます。

左側の常栄寺庭園は、大内政弘の命により、雪舟が作庭をしたと伝わっております。
滝石組みを遠景に、池泉や枯山水の石組みが配された庭園は、雪舟の絵画作品との類似性が指摘をされておりまして、四季折々の美しい姿は、お越しをいただいた多くの方々を魅了しているところでございます。
また右側の「常徳寺庭園」でございますが、古来より雪舟が作庭したとの伝承が残っておりましたが、長い間埋もれた状態でございまして、発掘調査から池泉庭園であったことなどが判明をいたしたところでございます。
平成12年に国の名勝に指定をされ、雪舟生誕600年の節目となった令和2年に、本来の姿に復元をした庭園を公開したところでございます。
また、山口には雪舟が国宝「四季山水図」を初め、多くの絵を描いたとされる指定の史跡、「雲谷庵跡」がございます。

左側の建物は、明治17年に再建をされたものでございます。
また本市にはこの他にも、室町時代から残る大内氏ゆかりの文化財が数多くございまして、右側の大内氏館跡の池泉庭園も、ガーデンツーリズム「雪舟回廊」の構成庭園となっているところです。
また、こうした庭園を活用したイベントとして、常栄寺の庭園では、今年3月にお亡くなりになった、音楽家坂本龍一氏と本市の山口情報芸術センター「YCAM」とのコラボレーションにより、樹木が発する微弱な生体電位からサウンドを作りましてそれを使った「フォレストシンフォニー」というアート作品を、来月の11月5日まで展示をいたしております。

他にも益田市長さんからもご紹介がありましたが、皆さんと連携してガーデンツーリズム「雪舟回廊」の構成庭園などを回るJAFドライブスタンプラリー、これを12月まで実施をしております。
このように雪舟の残した功績は、600年以上も経った今日におきましても、大きな広がりとなって、雪舟ゆかりの地を繋いでおります。本市におきましても、こうした雪舟のご縁を大切にいたしまして、引き続き歴史文化資源を生かした多様な交流が生まれるまちづくりに努めてまいりたいと考えております。山口からの発表は以上となります。ご清聴ありがとうございました。
