
庭園間交流連携促進計画(通称:ガーデンツーリズム)登録制度とは、庭園間の連携や、多様な庭園の魅力の再発見を促すため、登録された各地のガーデンツーリズムの取組を国内外へ発信するものです。欧米では既に取り組みがなされていること、また、日本の花風景や日本庭園等は外国人旅行客に人気を博しており観光ポテンシャルが高いと言えることから、国土交通省が制度を構築したものです。これまでに『 雪舟回廊』を含め10件の計画が登録されています。
・伝雪舟作庭園や雪舟ゆかりの地など、個々で見ると既に、国や県・市の文化財に指定され、その歴史文化的価値については認められています。この取組を通して、再度、個々の構成要素の持つ魅力を洗い出し、本計画のテーマに基づき連携させることにより、新たな魅力の創出を図り、地域資源の磨き上げを行ってまいります。
・雪舟の顕彰及び具体的な取り組みを通して、地域住民等の地域資源への周知促進を図るとともに、地域に対する誇りの醸成を進め、市民と行政の協働による魅力的なまちづくりを実現します。
雪舟は1956年の世界平和協議会で世界十大文化人に選出され、日本人で初めて海外切手の図案に採用されるなど国内外に影響力を持った人物です。そうしたことを踏まえ、この取組を契機として、世界に誇る文化資源として広く発信してまいります。
・庭園を中心とした雪舟の作品をたどるストーリーの構築及びそれを誘う情報発信を行うことにより、観光客が来訪するきっかけづくりを進めます。併せて、宣伝・受け入れ態勢の充実を図るとともに、周遊促進に伴う滞在・滞留時間の延長に係る取組を進め、地域経済等の活性化を図ります。
この度の庭園間交流促進計画では、平成2年(1990)から取り組んでいる、雪舟サミットの枠組を基礎として、雪舟ゆかりの自治体が観光交流の分野で交流し、インバウンドへのアプローチを含めて、相互の人の流れの創出や、まちの活性化を図ることを目的に取り組むものです。