雲谷庵跡(うんこくあんあと)
- 【所在地】
- 山口県山口市天花1丁目12-10
- 【入園料金】
- 無料
- 【開館時間】
- 9時~17時
雪舟のアトリエ
雪舟が山口滞在中の活動の拠点としたとされる場所です。昭和57年(1982)に山口市史跡に指定されました。
雪舟は、「雲谷庵」をアトリエとし、国宝「四季山水図(山水長巻)」(毛利博物館蔵)をはじめとする多くの絵を描いたとされています。
雪舟没後の雲谷庵は、弟子が継ぎましたが、大内氏滅亡とともに衰退しました。その後、毛利輝元が、雪舟の画法の才能を持っていると認めた画家に雲谷庵の地を与え、雪舟の画系を継がせました。この人物が、雲谷派の祖・雲谷等顔であり、以降、雲谷派は、雪舟の画風を受け継ぐ正統な流派として、江戸時代を通じて狩野派に次ぐ規模を誇りました。
再建された雲谷庵
現在の雲谷庵跡の建物は、明治時代に、地元の郷土史家達が古社寺などの建築部材を集めて復元した建物です。内玄関の天井には、雪舟の画法を継承した雲谷派絵師、雲谷13 世等塊(小野為八)筆の雲龍図を見ることができます。
雲谷庵からの眺め
この地から西方に、雪舟も見ていたであろう、大内文化の最高傑作と言われる国宝・瑠璃光寺五重塔を望むことができます。
雲谷庵跡
雲龍図(雲谷13 世等塊筆)
計画のテーマでの位置づけ
中国・明からの帰国後、雪舟が周防山口における活動の拠点としたとされる場所です。山口市の史跡に指定されています。