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第18回雪舟サミット サミット自治体代表者トーク

テーマ「ガーデンツーリズム 雪舟回廊」

司会>
それでは、これからサミット自治体 代表者トークをはじめます。
皆様ご承知のとおり、今年で雪舟生誕600年を迎えます。これを記念して、雪舟サミットに加入している6市が連携し、雪舟にまつわる各地の庭園やゆかりの史跡、雪舟の作品を見ることのできる場所を観光ルートとする『雪舟回廊』を創出したところ、国のガーデンツーリズム制度に登録されました。
それでは、トークに先立ちまして、雪舟回廊を紹介する動画をご覧ください。

〜♪〜
『雪舟回廊』は、雪舟ゆかりの地を巡ることで、雪舟の見た風景や世界観を追体験し、まさしく雪舟の生涯を体験できるようになっています。
そこで、それぞれの各市の見どころを語っていただきたいと思います。
ここからは、プレゼンターの片岡聡一総社市長にマイクをお渡しいたします。よろしくお願いします。
総社市長 片岡 聡一>
今日は皆さん、お越しいただきありがとうございます。
まず僕が話した後に、ガーデンツーリズムの立役者である益田市長からマイクをお回しし、皆さん各市のお国自慢を思いっきりしていただければと思います。
仲良きことはよいことです。みなさん、首長さん、副市長さん、6人いると本当は仲が悪いんじゃないの?と思われる方もおられるかもしれません。でも、チームワークよくやれている。雪舟サミットの構成市は、代表者の連携がとてもいいです。県庁所在地と、その次に大きい市は仲が悪いとか言われますが、山口市と防府市は仲がいい。
会場の人たちは、市長ってどんなタイプの人?というのを知ったほうがいいと思うので、マイクリレーでそれぞれ個性を出しながらやりましょう。
さて、今回は手作りサミットということで、今日の昼ご飯は、私が自分でカレーを作り、皆さんに食べてもらいました。お金はとってませんけど(笑) 味も含めて、益田市さんから、自己紹介を含めてお願いします。まちの説明は後からお願いします。
益田市長 山本 浩章>
益田市長、山本浩章です。
先ほど片岡市長の手作りカレーをいただきましたが、調子づいて、三杯お代わりしました。
あとで紹介する「雪舟回廊」も、国交省のガーデンツーリズム事業に乗っかりやっていきますが、それぞれの市の地域振興につながればよいと思っています。
今日は限られた時間ですが、よろしくお願いします。
総社市長 片岡 聡一>
次は、山口市さんお願いします。
山口市副市長 伊藤 和貴>
山口市副市長の伊藤和貴です。現在副市長として5年目になります。
片岡市長とは前から気心が通じ合い、山口に来られた際には一緒に呑んだりしています。
山口は歴史的な要素がたくさんあります。室町時代の大内氏・大内文化や幕末・明治維新など歴史的な要素が多くあるまちでございます。
よろしくお願いします。
総社市長 片岡 聡一>
防府市長は、自分でいうと思うが、「日本で一番変わった市長」を自称していて、結構面白い人です。
防府市長 池田 豊>
防府市長の池田豊です。
前回の選挙のとき、演説の中で「私は顔で負けている」とさんざん言ってきました。そういうわけで、実はマスクの方が都合が良かったのですが、こういうことなのでマウスシールドをしています。
まあ、投票権はここにいる皆さんにはないから、どんな顔でもいいかってことで。
実のところ、今、片岡市長さんの発信力は日本一だと思う。私がめざしているのは、「全国で一番変わっている」です。実際に全国で一番変わっているかはわからないが、私はラジオ体操をしてから仕事に出ています。日本で一番職員に迷惑をかけている市長だと思います。よろしくおねがいします。
総社市長 片岡 聡一>
頑張って日本一変わった市長を目指してください。「変な市長」ではなく、「変わった市長」ですからね。
次は、三原市長ですが、弱冠35歳。頑張っています。
三原市長 岡田 吉弘>
こんにちは。三原市長の岡田吉弘です。
今日は、雪舟生誕地公園の開園式典と雪舟サミットに参加でき、とても嬉しく思っています。
さて、今日の昼ごはんはカレーでした。私もおかわりをしましたが、おいしかったです。
このメンバーは素晴らしい首長ばかりでとても勉強になりますので、これからもいい連係をとっていきたいと思っています。
実はこう見えて、私は、伝統文化に関心が深いんです。趣味は茶道です。そういうわけで生誕地公園に茶室があり、興味深く拝見をしたところです。
今日は短い時間ですが、よろしくお願いします。
総社市長 片岡 聡一>
井原は、デニムの名産地なのに、総社がデニムマスクを作ってごめんなさい。
井原市長 大舌 勲>
こんにちは。
みなさん、デニムジャケットにジーパンで何者だと思われたかもしれませんが、隣町の井原市の大舌勲です。現在、市長になって3年目です。
隣町と言うと皆さん意外に思われるかもしれませんが、総社の美袋にお住まいの方もおられるでしょうか、美袋と美星町とがつながっております。
今日のサミット、重玄寺の住職も来てもらっていますが、「雪舟回廊」の仲間に入れていただきうれしく思っております。
まだ皆様の足元をついて行っているところですが、どうぞよろしくお願いいたします。
総社市長 片岡 聡一>
ありがとうございます。
では、いよいよサミットの本質に入っていきます。
ガーデンツーリズム「雪舟回廊」によって、メンバー6人が国の認可を受けました。この立役者が、益田市の山本市長であります。「雪舟回廊」の概要について、ご説明願います。
益田市長 山本 浩章>
説明に先立って、本日は、雪舟生誕600年を記念し雪舟生誕地公園開園と同じくして、総社市にて雪舟サミットが開催されること、意義深く思っています。
片岡市長、総社市の関係者のみなさまに、心からお祝い申し上げます。
さて、ガーデンツーリズムですが、昨年4月に創設されたばかりの国交省の制度で、複数の庭園や場所が連携することを目的に作られました。
もともと、我が国にはいろいろな庭園、地域の特色を持つ素晴らしい庭園があります。
ところがそれぞれ観光地の人気はあるものの、まだその魅力を生かしきれていない。
そこで地域活性化をはかるため、国が複数の庭園を連携させ、魅力を作っていく、というその取り組みがガーデンツーリズムという制度です。
この雪舟サミットの構成市としては、昨年開催の防府市でのサミットの時に、チャレンジしようと決めてきたものです。
先ほど片岡市長には立役者とご紹介いただきましたが、実際には連携市の皆さん、山口市さんたちにも協力いただき、何とか一つの計画にまとめることができました。このなかで雪舟回廊とは、一言で言うと、雪舟の作品に出会うことのできる旅を、テーマにしています。
構成文化財には3つのカテゴリーがあります。
1つめ、雪舟作の庭園。
2つめ、雪舟の絵画作品を鑑賞できる空間。
3つめ、雪舟が庭園を造るとき、参考にした継承の生誕地など。
こうした庭園を繋いで一つの商品にしていくというのが「雪舟回廊」です。
現在、全部で10件の登録が完了したが、中四国では、第一号の登録です!
  10月17日、ガーデンツーリズムの登録証をいただきました。そのとき審査員にもパブリックコメントをいただきましたが、隠れ話を紹介します。
審査会で出た意見としては、
・魅力的で出かけてみたい。
・出かけてみたいと思った。
・公共交通の提案があるのがいい。
・ポテンシャルがある。
・雪舟の庭がこれだけあるのはすごい。
・海外にとっても魅力的。
・中国地方を雪舟でつなぐのがいい。
・ミステリアス。物語性がある。
・謎解きが素晴らしい。
・庭園をめぐり、作品や人物に詳しくなるようなツアーにしてほしい。
・宿にも検討いただきたい。
など、好意的なコメントが見られました。
国土交通省がこの制度を始めたときに想定していた庭園はすべて登録が終わっていたが、雪舟回廊については、国は想定していなかったそうです。
自分たちの作ったものが、想定外の、スケールの大きいものとして提案されたと、非常に好意的に受け止められました。今後、「雪舟回廊」を雪舟サミット観光部門、雪舟回廊協議会というような形で、さらに具体的に観光につなげていきたいと思います。
今はコロナの関係で、インバウンド観光は難しいが、計画をしっかりと立て、地域の発展のため、お互い連携していきたいと思います。
以上で私からは終わります。ありがとうございました。
総社市長 片岡 聡一>
ありがとうございました。
益田市中心にチームワークで勝ち取ったもので、なかなか合格しにくい、レベルの高いものです。これが認められたということは非常に大きなことです。これからアクションプランを作っていくことが、次のステージです。
今日は、皆さんに、ガーデンツーリズム、それぞれの市にどんな美しさがあり、どうやって回廊として成り立てていくのか、互いに交流できるか、市の良さを共有しましょう。
トップバッターは山口市から、あることないこと、思う存分どうぞ!
山口市副市長 伊藤 和貴>

トップバッターです。私は政治家ではありませんので、あることしか言えません(笑)
このたびは雪舟サミット構成市の相互の連携を深める場を設けていただき、関係者に感謝を申します。
また、先ほど申したように、ガーデンツーリズム制度にご尽力いただいた関係者の皆様にも感謝を申し上げます。ありがとうございました。
山口市や、雪舟とのかかわりについて申し上げますと、山口市は、山口県の県庁所在地ですが、雪舟が最も長く滞在した場所です。総社で生まれ、京都で修業した雪舟がなぜ、山口に長く滞在したかと言いますと、それは、守護大名大内氏の存在があったからです。
大内氏は、山口を拠点とし西中国地方に勢力を誇り、室町幕府の政局にも関与した有力大名です。大内氏は、中国、明王朝、朝鮮、琉球とも交易をおこないました。また京の都や、都の文化を積極的に受け入れ、融合させながら、大内文化を開花させました。
このチャレンジ精神あふれる街づくりは、山口のまちの基礎となり、幕末・明治に活躍する長州藩の礎となりました。この大内氏の時代、山口には、たくさんの文化人がおとずれましたが、雪舟もその一人でした。そのため、山口には雪舟関連の場所が多くあります。
先ほどの動画でも、常栄寺庭園は雪舟監修の庭園と言われています。
常徳寺庭園は、雪舟作として文献上では伝わっていましたが、埋没していたところを発掘調査した結果、大変すばらしいということで平成12年国の名勝に指定されました。また「四季山水図巻」をはじめ、雪舟が多くの絵を描いた場所でもあり、アトリエ「雲谷庵跡」や、大内氏館跡、国宝 瑠璃光寺五重塔など、室町時代から受け継がれているものが多くあります。
山口市では、本年が雪舟生誕600年の記念の年ということで関連事業を各所でいたしております。また来年の7月から12月にかけ、近隣の七市町が連携した山口ゆめ回廊博覧会が開催されます。
皆様、ぜひ山口市に足を運んでください。
600年後の今でも私たちに夢を与えてくれる雪舟との縁を大事にし、歴史と文化を大事にしていきたいと思います。
山口市からの発表は以上です。
総社市長 片岡 聡一>
午前中のそうじゃ問答で登場した雪舟さんも、山口ではお世話になったと言っていた。
大内さんにお世話になったと。
山水長巻を雲谷庵で描いたんですね、行ってみて、ここで描かれたんですねって言ってみたいです。
ありがとうございました。
お次は防府市長からですが、何と16mの山水図長巻が、今日の読売新聞に掲載されているそうです。
防府市長 池田 豊>

生誕600年記念の公園開園式典、おめでとうございます。
雪舟さんは山口に長くいたが、大内さんが金出したんでしょうね。そこのことをもうちょっと言ってほしかったですね。山口は瑠璃光寺という素晴らしいところがあり、そのそばに雲谷庵があるので、ぜひセットで見てほしい。ここで、四季山水図を書いたんかな〜と思いながら、ついでに防府市まで足を延ばしていただきたいです。
防府市の毛利博物館には、毛利氏ゆかりの名品が収蔵されていて、四季山水図もあります。
さて、山水長巻は全部で16mあります。これを弟子と雪舟が書いたんですが、雪舟「さん」ですね、呼び捨てしたらいけません。
山口県では吉田松陰さんのことも「先生」を付けますが、防府市に来ると、毛利「さま」と言います。できたら、毛利博物館の敷地内に入ったら、皆さん、毛利様と言ってほしい
さて、国宝の四季山水図ですが、これは今日の新聞です。中国地方全部に配りたかったが、それは無理でした。この中に折込で16mの四季山水図を載せています。
毎年限られた日数しか展示できないのですが、今年はこの式典に合わせて今日から展示を開始しています。市長に似た人間が博物館で勝手に案内しています。
近くには防府天満宮、日本で一番古い天満宮もありますので、セットで見てください。

ともあれ、雪舟生誕600年おめでとうございます。
雪舟といえば総社市、生誕地ということで、正直うらやましいと思います。
ところで私は、防府市の惣社町に住んでおります。字は少し違いますが、「そうじゃ」という音の響きに親しみを感じています。
よろしくお願いします。
総社市長 片岡 聡一>
そうそう、言い忘れていましたが、「惣社町」在住でしたね。
そちらは惣菜の惣という字ですが、実はもともとうちもそうでした。意味合いは同じなんですよ。
四季山水図。毛利博物館には雪舟が描いたものと弟子の描いたものが両方あって、並べて展示しています。上が本物、下が弟子なんですが、あれの16メートルは圧巻です。1年に40日しか公開できないので、ぜひ皆さん防府に行きましょう!

それでは三原市さん。
三原市長 岡田 吉弘>

今日は、雪舟生誕地公園の完成おめでとうございます。
またガーデンツーリズム「雪舟回廊」も、大変感動しました。雪舟さんの残した功績の大きさを感じているところです。今日もたくさん勉強できたので、これを持ち帰り、また三原市のこともPRをさせていただきたいと思います。
三原市は、瀬戸内海の沿岸部に位置しており、ちょうど広島県の中央の辺りです。
インターチェンジから、西のほうに三原がありますが、尾道インターで降りてもいいが、三原市に行けます。総社市からは1時間半も見ておけば十分な距離ですので、ぜひ遊びに来てほしい。
三原市は瀬戸内海の沿岸部に位置しているので、海産物も多い。ここにもタコ漁の写真を示しているが、タコが三原の名産品ですのでPRしています。
タコ料理は、タコ天、さしみ、しゃぶしゃぶとありますが、どれも絶品です。タコは冬にかけて旬の時期なので、ぜひともおこしいただきたいと思います。
また、三原には、酔心という酒がおいしいので、泊りがけのときにはぜひお試しいただきたい。
この三原市、また山から見る景色がすばらしく、瀬戸内の多島美に加え、海霧が出ていると非常に眺めもいいので、ぜひこちらもお楽しみください。
うちで雪舟さんのゆかりの地は、佛通寺です。
佛通寺は紅葉の名所なのですが、今ちょうどシーズンで、多くの観光客が来ています。このなかに雪舟さんの庭園があります。この庭園に加えて、雪舟さんが原図を描いたという絵図もある。紅葉シーズンなので、ライトアップもしていて、普段は見れない本堂も見られる、心地の良い空間になっています。ぜひとも、三原を訪れてほしい。
雪舟さんのゆかりのある地ですが、そのほかにも食と景色と酒を幅広く楽しめます。
総社市長 片岡 聡一>
三原市さん、ありがとうございます。
浅野家に没収された絵図は現存していますか?
三原市長 岡田 吉弘>
どこにあるかは知りませんが、あるらしいです。
総社市長 片岡 聡一>
雪舟はタコが好きですか。
三原市長 岡田 吉弘>
そう私は予想してます。
総社市長 片岡 聡一>
午前中のそうじゃ対談で雪舟さんに聞けばよかった。
では、井原市さんお願いします。
井原市長 大舌 勲>

午前中は雪舟生誕地公園の開園式で、雪舟さんとお会いでき、とても光栄でした。笑いの中でのいい式典でした。
さて、井原市と言えば、デニムですが、堤に2キロにわたって千本桜があります。また3月4月に来ていただくと、ホテルや食事ができるところも4月にオープンしたので足を運んでください。
さて、雪舟がらみですと、井原市では重玄寺が終焉の地と伝えられています。ただ、今ある現存の重玄寺は、立て直したもので、本物は山の中腹で焼失しました。今残っているのは鐘楼門を下におろした場所に建て直したもので、残念ながら庭園がないんです。
その代わり夜は、総社市の隣になる美星町があります。
きれいな星空を守ろうとしており、国際団体である国際ダークスカイ協会というのがあるが、来年に向けてアジア初の認定を取ろうと頑張っているところです。
ですので、皆さん夜は美星できれいな星をみていってください。
総社市の隣の井原市ですので、誕生の地と終焉の地と近いですので、一緒に足を運んでください。
よろしくお願いします。
総社市長 片岡 聡一>
今日は重玄寺のご住職がせっかくお見えですから、一言お言葉をいただければと思います。それにしても身長が高いですね。
住職>
昔はイケメンでしたが、今は57歳です。
重玄寺は禅宗の寺ということで、座禅を大切にしています。禅宗である雪舟も禅の厳しい修行をしていたので、ぜひ、皆さん座禅をしに来てほしい。
以上です。ありがとうございました。
総社市長 片岡 聡一>
ぜひ行きましょう。
さて、益田市について、市長からご紹介お願いします。
益田市長 山本 浩章>

益田市はご存知と思いますが、東西に長い町。人口4万6千人。
雪舟回廊の登録文化財になっているものの一つは、医光寺の雪舟庭園です。全国に沢山ある雪舟庭園と名の付くもので、国の名勝になっているのは5つありますが、その2つが益田市にある。医光寺は益田氏の招きを受け、1478年雪舟は第5代住職として迎え入れられたお寺です。ここで雪舟は庭を作ったが、裏山を生かした立体的な構造をしていて、不老不死の蓬莱世界を表現しているそうです。
もう一つは、萬福寺の庭園で、医光寺から徒歩五分のところにあります。石のコントラストによって、仏教思想の中で理想郷とされた須弥山を表現しています。
益田市と雪舟の関係ですが、ここに写真はありませんが、益田家の15代目当主の益田兼堯像を雪舟が描いています。重要文化財です。雪舟の絵といえば水墨画だが、これはカラーで書かれていて、非常に見ごたえがあります。益田兼堯像は、雪舟の郷記念館にありますので、ぜひ益田市にお越しください。
今年は雪舟生誕600年だが、雪舟の郷記念館の開館30年になり、さらに6月には、全国に100しかない日本遺産にも登録されました。日本遺産は、歴史にかかわる史跡を、ストーリーでつないで表現するものです。
益田市は中世に栄え、一旦さびれたが、東は鎌倉西は益田と言われるくらい中世のお寺が残っています。また文書、特に武家文書が豊富で、東京大学で保存されています。こうした中世の文書など、歴史学的にも考古学的にも研究できるという特性を生かして、日本遺産として発信していくことにしています。
中には、戦国時代の末期に益田氏がふるまった饗応膳をモデルにした戦国益田市弁当などもあります。
また益田と言えば石見神楽ですが、その展示施設荒磯館にはエビス丼も出ています。
見て、食べて楽しむことができるスポットとして、雪舟回廊の一つとして、頑張りたい。
益田市からは以上です。
総社市長 片岡 聡一>
ありがとうございました。
益田市の中世の深い味わいですね。
わたしもお寺、荒磯館にも行きました。エビス丼は結構高いです。
雪舟さんは、お葬式などをやっていないと言いましたが、医光寺で住職をしていたんですね。お坊さん業務、本職もしてたんですね。
ありがとうございました。


それでは、総社市ですが、総社市と言えば宝福寺です。
昨日の夜に、6市で散策に行きました。
雪舟は、誕生後、井山の宝福寺へ修行に行きました。総社市の真ん中の北にあります。10代の前半まで、お坊さんの訓練に行くことになった。雪舟の父母が、この子は百姓タイプじゃない、お坊さんしかないと、修行に出したと言われている。
皆さん、宝福寺を思い浮かべてください。最初の正門を入ったところの仏殿は600年前にはなかった。雪舟が柱でくくられた場所は今の方丈のところに昔あった建物です。しかし、600年前の方丈は、現在より前に2回消失しています。ともあれ、昔の方丈で雪舟がおいたをして、くくられたと伝説になっています。
宝福寺、もう1週間早かったらよかったが、昨夜は風で紅葉が散ってしまいました。宝福寺の紅葉、お堂、方丈など、雪舟を彷彿とさせる、趣きのあるお寺です。
そして今朝は、雪舟生誕地公園がオープンしました。開園まで大変様々な方にお世話になりました。真ん中の下にある、生誕地の碑文は、80年前に赤浜の方々がお金を出し合って作ったといわれています。それを雪舟生誕地公園の目玉にしました。80年前の赤浜の人と今の人の融合です。
そして、今までどうしても総社における雪舟像は、幼少期を過ごしただけなので、おいたをしてくくられている雪舟像ばかりでした。大人の雪舟はいなかった。
しかしくくられている雪舟は、私は市長になってよくわかったが、「あれは児童虐待では?」というご父兄もいる。あれはいかがなものかといわれることもある。
今回、雪舟生誕地公園オープンにあたり、難波先生とも相談しながら、神崎先生のご意見も聞き、大人の風格の雪舟像にしよう。そのモチーフは、雪舟自身が描いた雪舟自画像画を復元。そうして、この像を作った。
総社市内ではチュッピーもしかり、総社市内どこでもタクシー、どこでも300円でいくことのできる車の名前は「雪舟くん」です。この名称は公募で決まりましたが、中には「雪舟に「くん」をつけるとは!」と言われる方もいます。ともあれ、この雪舟くんが総社市内を走っていて、市民から親しまれている。

このサミットは終盤ですが、あとは、サミット宣言のみですので皆さんにお諮りしたい。
この6市がガーデンツーリズムの思想で、それぞれの庭園やお国自慢をしていただいた。
これから、中身を作っていかなければならない。中身の最初に来るのは、それぞれの市の連携。どういう歩き方をして、雪舟は何を描いて、どこからどこへ行ったか。三原の次は、山口の次は・・・どういう順番で旅路を辿ったのか? その時系列は?背景を加え、ストーリー作りが必要だと思います。
もう1点、今回各市の名所を学んだのですが、今まで、総社市は他市のコマーシャルをしてないということに気づきました。それは不適格ですね。お互いがお互い同士でPRするのが大事なテーマ。これから、実際にやっていく実行手段を持つべきだ。それにはお金がかかることもありますが、それぞれの議会があるので予算もつけ、これから具体的に何をするか。どう動かしていくのか、ポイント制度にするか?助成金を出すか?いろんなパターンがあるでしょう。これはこれから、新たなテーマとして、6市の首長で話し合い、具体的な中身を考える必要があると思います。
最後にサミット宣言をしますが、その中でもぜひ決意を固めてまいります。
みなさん、限られた時間の中ですが、ありがとうございました。
司会>
限られたお時間ではございましたが、今後の取り組みなどの貴重な意見や各市の見どころをお聞かせいただきました。
改めまして、構成市の代表者の皆様、ありがとうございました。
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