雪舟との関わり
三原市の佛通寺には含暉院という開山堂があり,その近くに、篩月庵といういおりがあり、雪舟の滞在のためにいおりを建てたという言い伝えあります。篩月庵は、その後もずっと長く続いており、その篩月庵のがけっ縁へ出てみますと、佛通寺の谷間が一望のもとに眺望ができます。雪舟が描いた山水画に似た極めて中国的な情景です。 また,雪舟作と言われる庭が佛通寺にはいくつかあります。崑崗池には伝雪舟庭という石碑が建っております。恐らく雪舟がつくった庭であろうと言われております、塔頭の中に正法院とか永徳院というお寺がありまして、それぞれにまた雪舟庭があります。それらはあくまでも「伝」です。 三原市では平成25年度佛通寺文化財調査委員会を設置しました。各方面の先生方に総合的な調査・研究をしていただいく計画になっています。雪舟と関わりについても調査が進めばと考えています。