国指定史跡及び名勝である常栄寺庭園(雪舟庭)は、周防などの守護であった29代大内政弘が室町時代中頃、画聖雪舟に作庭させたものと伝えられています。東、西、北の三方を林で囲まれた庭は、水と石とに主体をおいて、甚だ簡素でありまた豪放です。市指定史跡である雲谷庵跡は、雪舟が山口に滞在中のアトリエがあった場所とされ、国宝「山水長巻」、「破墨山水図」、「天橋立図」をここで描きました。また、雪舟は永正4年(1506年)ここ雲谷庵で没したとも言われています。現在ある建物は、明治時代に有志により再建されたもので、平成12年に改修されたものです。